葉酸ってどんな働きをするの?
あまり知られていない「葉酸」ですが、アメリカではここ最近非常に注目されているビタミンの1つでもあります。
●主な働き
*新しい細胞をつくる重要なビタミン
*体の細胞分裂に不可欠
*遺伝物質であるDNAやRNAを構成している核酸の合成に不可欠
*赤血球の合成
*アミノ酸(グリシン、セリン、メチオニン)の合成やたんぱく質の生成・促進作用がある
*皮膚の粘膜の強化
*口内粘膜の強化 、口内炎の潰瘍を予防
*貧血を防ぐ
*衰弱しているときの食欲増進
*腸内の寄生虫や食中毒から守る。
*母乳の出をよくする |
昔から一般的に知られていることは、「妊婦」に必要、不足すると貧血になるなどで、どちらかといえばあまり重要視されていないビタミンの一つでしたが実はここ最近でグンと葉酸が見直されています。注目したいのがまず「新しい細胞をつくる重要なビタミン」ということです。私たち人間は約60兆個の細胞があるといわれていますが、葉酸はその全ての細胞の維持し、活動を支えているのです。葉酸は細胞を作るのに必要な栄養素で仲間の栄養素と協力して新しい細胞を作ってくれるのです。
●一日の摂取量目安
*成人男女 1日400μg (現在日本では200μg)
(最近アメリカでは800IUのサプリメントが多い)
*妊婦 1日400μg
*授乳婦 1日280μg
(あくまで目安です。これよりもっと必要だという声も少なくありません)
●葉酸を多く含む食べ物
濃緑色野菜(ほうれん草など)、にんじん、レバー、卵黄、アンズ、かぼちゃ、アボガド、マメ、ライ麦粉など。
●不足すると
悪性の貧血(DNAの合成障害が原因で起こる貧血)、口内炎、食欲不振、舌炎、下痢、顔色が悪い、脳の障害、動脈硬化など
●葉酸を摂るならサプリメント?!
葉酸は非常に壊れやすく、吸収しづらい上にタバコや飲酒などで消費れやすい栄養素です。ですのでサプリメントでの摂取が最も手っ取り早い方法だと推奨されています。サプリメントのビタミンは天然物より少し落ちるというイメージがありますが、葉酸に限っては必ずしもそうではないといわれています。分子を細かくした状態で作られているので吸収率が食べ物から摂るより格段に良いのです。
●副作用は?
今のところ報告されていません。ただ中には皮膚のアレルギーを起こす方がまれにいるといわれています。また「過剰摂取」についても現在のところ特に報告されていません。葉酸は水溶性ビタミンなので、過剰分は腎臓から尿の中に排出されるためそれほど過剰摂取に敏感になる必要はないようです。但し、「てんかんで“フェニトイン”(抗けいれん剤)の投与をうけている人は大量の葉酸を摂るとけいれんを起こす可能性があります。
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